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大地X暮らし研究所
いのち本来のリジェネラティブなあり方を探求し、暮らしで実践していく


『リジェネレーター 土に恋する大地再生者たち』訳者によるあとがき
なんと寛容なものであることか、地球よ。 私たちはあなたから元素をひきぬき、大砲や爆弾をつくるのに、 あなたは私たちの元素から百合やばらの花を育てる。 ーーハリール・ジブラーン「おお地球よ」(神谷美恵子訳)より 本書の翻訳を手がけるに至る経緯は、冒頭にあるレイモンド・エップの「はじめに」に書かれているとおりだ。北海道長沼にある農場メノビレッジでレイモンド・荒谷明子夫妻が始めた、日本で最初の本格的な大リジェネラティブ地再生農業に関心をもって集まった人々の輪に、ぼくも連ならせていただいた。のちに「大地×暮らし研究所」を名乗るようになるこのグループがまず取り組んだのが、大リジェネラティブ地再生の意義をわかりやすく伝えるアメリカのドキュメンタリー映画『君の根は。』の上映運動だった。この映画の出演者の中で、ひときわ強い存在感を示していたのがニコール・マスターズだったが、この人の著書の日本語版を制作することが、大地×暮らし研究所の次のプロジェクトになったというわけだ。 あれから2年、苦労の末、大リジェネラティブ地再生に関わる世界各地のリジェネレ

naoko baba
5 日前


『リジェネレーター 土に恋する大地再生者たち』はじめに
はじめに この本を日本の皆さんに届けられることを、とてもうれしく思います。私がニコールのことを知ったのは、2022年にナマケモノ倶楽部と共に日本で配給した映画『君の根は。大地再生にいどむ人びと(原題「To Which We Belong 」)』です。映画に登場する農家ピート・ラナンが、「彼女は助言者としてはもちろん、人柄もすばらしい」と言っているとおり、ニコールはクセの強い農家とも信頼関係を築く達人であり、彼らがよりよい農業の方法を自ら見つけ、実践する力を引き出す優れた教育者でもあります。この本では、彼女の土や作物、家畜に関する科学的知見が惜しみなく分かち合われており、彼女のコミュニケーション力、そして土へのあふれる愛に読者は心打たれることでしょう。 私は2023年、息子の陽平と共にオーストラリアで行われたニコールのワークショップに出かけました。現地には120人を超える農家が集まっていました。驚いたことに、参加費だけでも数十万円かかるこの三日間の講座に、多くの人が学びと笑いを共有するため毎年参加しているというのです。彼らは口々に、こうして学ぶ

daichikurashi
5 日前
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