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Blog:大地X暮らし研究所

アンニャとぼくとナマケモノー『しんしんと、ディープ・エコロジー』はじめに

執筆者の写真: naoko babanaoko baba

9日に開催したBe the Forest!ミーティングは、映画「ボルネオ事件」のオンライン上映と、アンニャ・ライトさん、辻信一さんのzoomトークでした。50名以上の方にご参加いただき、マレーシア、ボルネオ島サラワク州で1980年代より現在まで続く、熱帯林の伐採(いのちより経済を優先した伐採の仕方)および木材業者と現地政府の癒着について明らかにしたドキュメンタリー映画、「ボルネオ事件」(日本語版制作:アジア太平洋資料センター)。


上映後は、アンニャと辻さんが久しぶりの再会を楽しみながら、二人が2012年秋に訪れたサラワクの森、プナンの人々の様子、さらにさかのぼり1980年代、20代のアンニャが初めて訪れたサラワクの森と、ブルーノ、そしてプナン民族とのエピソードなどを話してくれました。


ブルーノとのエピソードを聞かれたアンニャは、プナンの人々が大切にしている「ともに食べる時間」を、用事のせいで蔑ろにしたブルーノが、その日、森で毒ヘビにかまれ生死をさまようような大変な思いをしたことがあった。あれは、みなとの食事を軽んじた因果応報だとアンニャに語ったというやりとりを紹介してくれました。


他にもなぜサラワクの森が売られるのか、その売り先、日本の人々に事実を知らせに行ったアンニャはどんなアクションを起こし、どんな感想をもったのか。・・などが収められている本として、ぜひ皆さんに手に取っていただきたいのが『しんしんと、ディープ・エコロジー アンニャと森の物語』(大月書店、2010年)です。すでにこのブログでも、その1その2その3にわたって紹介してきたので、今日は「はじめに」を紹介します。


この本は、アンニャの半生を振り返りながら、ディープ・エコロジー思想、そしてナマケモノ運動について学びを深める本です。とくに、後半は、アンニャがエクアドルの森に出会い、恋をし、意気投合した辻さん、中村さんとともにナマケモノ倶楽部を発足させる、ナマケモノ倶楽部にとっては教科書的な1冊です。「はじめに」を読んだだけでも、創設時のスピリットにワクワクしています。(もちろん、今も!)


師走となり、消費行動に薄謝がかかる月だからこそ、「ナマケる」オタクになって、グローバルからローカルへ、競争から共生へ、そして、奪い合いからわかちあいへとシフトしていいきませんか?

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